【2月22日 Xinhua News】中国国有航空機メーカー、中国商用飛機(COMAC)は20日、シンガポールで開幕した航空見本市「シンガポール・エアショー」で、中国西蔵自治区に本拠を置く航空会社の西蔵航空と国産大型旅客機「C919高原型機」40機を契約した。これにより、西蔵航空は同型機の開発を支援するローンチカスタマー(初期発注者)となった。

 「C919高原型機」はC919ファミリーの重要な機種の一つ。機体を短くして高原地帯での運航に適した改修を行うことで、高原地帯の輸送ニーズを満たす。座席数は140~160席で、中国の標高2438メートル以上に位置する全ての「高高原空港」に対応できる離着陸性能を備える。

 両社は国産リージョナル旅客機「ARJ21高原型機」10機の契約も結んだ。同型機の離着陸可能高度は最大1万4500フィート(4419・6メートル)で、横風への耐風性に優れ、中国のほぼ全ての「高高原空港」に対応できる。

 国産商用機は大規模化、ファミリー展開を発展の重要な方向性としている。高原型のほか、複数の派生型も開発が進んでおり、市場に入っている。

 河南省の総合航空グループ会社の河南民航発展投資も同日、中国商用飛機と消火活動、医療活動、救急指揮専用機などARJ21派生型機6機の契約を結んだ。(c)Xinhua News/AFPBB News