【2月21日 AFP】シンガポールのオン・イエクン(Ong Ye Kung)保健相は20日、看護師不足や人口高齢化に対応するため、看護師に最大総額10万シンガポール・ドル(約1120万円)の報奨金を支払う方針を発表した。公的医療施設からの離職を抑えたい考えだ。

 オン氏は「看護職員を支援したい」とし、国内で看護師として4年以上の就労経験がある外国出身者も含め約2万9000人が支給対象となると語った。

 オン氏によれば、対象者は勤続20年もしくは定年のいずれか先に到来する年までの期間、総額で最大10万シンガポール・ドルを受け取れる。

 昨年には、公立施設に採用された新卒の看護師を対象に1万5000シンガポール・ドル(約170万円)の一時金を支給する制度も導入された。

 シンガポールではマレーシアやフィリピン、ミャンマーなど近隣諸国出身の看護師も多いが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)期に大量に帰国したため、看護師不足に直面している。(c)AFP