【2⽉27⽇ Peopleʼs Daily】中国ハイテク大手の阿里巴巴集団(アリババグループ、Alibaba Group)傘下の淘天がこのほど発表した「淘天百億産業ベルト報告」によれば、2023年には同集団通販サイトの淘宝(タオバオ、Taobao)、天猫(Tmall)、1688を通しての年商が100億元(約2090億円)を超えた「百億産業ベルト」は中国全国で計50が存在した。

 中国の「市」には「省」と同格の中央直轄市、省などの下に置かれる地級市、地級市の下に置かれる県級市がある。同報告は各中央直轄市と各地級市のさまざまな地場産業について、市内企業の年商の合計を算出した。ある地級市で複数の地場産業の年商が100億元を超えていれば、その市には複数の「百億産業ベルト」が存在することになる。

 百億産業ベルトが存在する市は広東省(Guangdong)を中心とする珠江デルタと浙江省(Zhejiang)などに広がる長江デルタ地域に集中していることが分かった。広東省には21の百億産業ベルトが存在する。同省の広州市(Guangzhou)、深セン市(Shenzhen)、仏山市(Foshan)、東莞市(Dongguan)など珠江デルタの都市では、婦人服や家具、携帯電話、デジタル関連品などの産業ベルトが目立つ。

 浙江省金華市(Jinhua)は「日用雑貨の都」である義烏(Yiwu)にけん引されて、中国最多の8業種の百億産業ベルトが存在する。広州市と深セン市にはそれぞれ五つの百億産業ベルトが、福建省(Fujian)泉州市(Quanzhou)には四つの百億産業ベルトが存在する。河北省(Hebei)保定市(Baoding)にはかばん産業による中国最北の百億産業ベルトが存在する。

 業種別で見れば、百億産業ベルトのほぼ半数の23が服飾関連だ。うち婦人服類では9の百億産業ベルトが存在する。広州市の婦人服は、淘宝と天猫での年商が1000億元(約2兆900億円)を超える超大型産業ベルトだ。

 同報告は年商が10億元(約209億円)を超え、前年比の成長率が上位30位の場合には「成長型産業ベルト」と定義した。同産業ベルトが存在するのは河南省(Henan)鄭州市(Zhengzhou)、広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)北海市(Beihai)、河北省(Hebei)邢台市(Xingtai)、江西省(Jiangxi)吉安市(Ji'an)などの24都市だった。

 業界関係者によると、電子商取引(EC)の活性化に伴い、生産場所は地方の小都市にも広がっている。また、産業ベルトの各段階がより広い地域範囲で協力できるようになり、この傾向は成長型産業ベルトで特に顕著という。

 2023年の中国のオンライン小売額は前年比11.0%増の15兆4264億元(約322兆円)で、社会消費財小売総額に占める割合は27.6%だった。中国で「キラ星」のように出現している産業ベルトは、ECと産業の20年以上にわたる融合発展の結果だ。

 産業ベルトの発展は国産品の創業とブランド創出のチャンス到来を意味する。2023年4月から11月にかけて、天猫に新規出店した広東省企業のブランドは前年同期比49.4%増で1万2000を超えた。浙江省企業の場合には51.7%増で7000を超えた。関係者は中国の産業ベルトの今後を注目している。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News