■VIPツアー

クレア氏は1998年にこの職に就いて以来、ヨハネ・パウロ2世、ベネディクト16世、そしてフランシスコと、3人の教皇の下で働いてきた。

しかし近年、クレア氏の朝の美術館巡りは孤独でなくなりつつあるという。VIPチケットを購入すれば20人までの小グループで、クレア氏と一緒に閑散とした珍しい美術館を楽しむことができるためだ。

「朝の5時なんて誰も来ないと思っていたが、素晴らしいアイデアだった」

VIPツアーは、ニスの塗装を施した木製の広々としたエレベーターで始まり、サンピエトロ大聖堂のドームを頂きに抱く永遠の都ローマのパノラマとバチカン庭園の緑を見下ろして終わる。

ハイライトは芸術と建築の至宝であるシスティーナ礼拝堂を、静謐(せいひつ)の中で見学できることだ。「完全な静寂の中で、一人で、全ての作品に思いをはせる」ことができるとクレア氏は話した。

アルゼンチン出身のフランシスコ教皇のためにプライベートツアーをしたことはまだない。「ここは彼の家ですから、いつでも好きなときに来ることができる」 (c)AFP/Clement MELKI