JTBCキャプチャー(c)news1
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【02月20日 KOREA WAVE】事故現場から運転手を救出しようとした男性が、後続の車にはねられ、死亡するという痛ましい事故が起きた。

韓国のテレビ局JTBCが15日伝えたところによると、事故は先月末、高速道路上で発生した。小学生の娘と高校生の息子を持つ40代の通信技師クァク氏が午前1時ごろ、車を運転し、家に帰る途中、ひっくり返った貨物車を発見した。

クァク氏は路肩に車を止め、貨物車の運転手を救出するため、運転席のドアを開けようとしていたところ、後ろから走ってきた16トンのコンテナ車が貨物車に衝突。クァク氏は、貨物車の運転手とともにはねられた。

クァク氏は、事故のあった当日まで9日間超過勤務をした後、翌日は休暇をもらい、小学生の娘の卒業式に出席する予定だったという。

息子は「最初に叔母から『父親が亡くなった』と聞いた時は、『叔母の悪いいたずらだ』と思った」とし、「妹と母親が泣き叫ぶ声が家中に響いた。なぜ父が死ななければならないのか。腹立たしい気持ちになった」と話した。

クァク氏の妻は「そうした事故現場を見たら、絶対に知らないふりをして通り過ぎることができない。夫はそういう人だった」と語った。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News