【2月19日 AFP】シンガポール政府は19日、炭素排出量削減を目指し、同国から飛び立つ航空便に対し持続可能な航空燃料「SAF」の使用を2026年から義務付けることを明らかにした。チー・ホンタット(Chee Hong Tat)運輸相代行が発表した。

 チー運輸相代行は、SAFが従来の燃料と比べ3〜5倍高価なため、燃料購入費に充てることを目的とした乗客への課税についても発表した。

 課税は、飛行距離および利用するクラスに応じて行われる。チー氏は、シンガポール発ロンドン行きの直行便では、エコノミークラスで16シンガポール・ドル(約1800円)が上乗せされると一例を挙げた。

 SAFは持続可能なバイオマスや廃棄物資源などから製造され、最大50%までジェット燃料に混ぜることができる。

 シンガポールの空港では、出発する航空機に対して提供されるSAFの混合比率を26年の1%から30年までに3~5%に引き上げる。(c)AFP