【2⽉29⽇ Peopleʼs Daily】2023年の香港国際空港(Hong Kong International Airport)の利用旅客数は延べ3950万人、広州白雲国際空港(Guangzhou Baiyun International Airport)は延べ6300万人を突破、深セン宝安国際空港(Shenzhen Bao'an International Airport)は延べ5273万人、珠海金湾空港(Zhuhai Jinwan Airport)は延べ1145万7000人、マカオ国際空港(Macau International Airport)は延べ515万人だった。広東(Guangdong)、香港(Hongkong)、マカオ(Macau)の空港の利用者数は延べ約1億8000万人に達した。

 発達した航空輸送力と、それに密接に関わる経済は、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア、Guangdong-Hong Kong-Macau Greater Bay Area)の発達の原動力の一つだ。粤港澳大湾区には空港7か所が設けられ、滑走路は計11本に達する。国際航空運送協会(IATA)の予測によると、2030年までに粤港澳大湾区の航空旅客輸送の年間需要は延べ3億8700万人、貨物輸送では2000万トンに達する。しかし、大湾区空港群の主要空港の能力はいずれも、すでに限界かそれに近い状態だ。そのため、大湾区内の多くの空港が施設の拡張を進めている。

 香港国際空港では年内に3番目の滑走路の使用が始まり、将来的に年間旅客取扱数が1億2000万人で年間貨物輸送量は1000万トンに達する見込みだ。広州白雲国際空港では第3期拡張工事が進められており、2025年には年間旅客取扱数が1億4000万人、貨物では600万トンに達する見通しだ。深セン宝安国際空港では第3滑走路の完成に伴い、2026年までに年間旅客取扱数が延べ8000万人、貨物では260万トンに達する見通しだ。

 粤港澳大湾区では2035年までに、空港7か所が運営され、滑走路は計17本に達する。年間旅客取扱数は延べ4億2000万人、貨物では2000万トンを超える。香港中文大学(Chinese University of Hong Kong)航空政策研究センターの羅祥国(Law Cheung-kwok)上級顧問は、「大湾区内の航空旅客および貨物輸送の需要量はひたすら増大していきます。各空港がそれぞれの強みを発揮して異なる発展をすることで、良好な相互作用が生じれば、皆が勝者になれます」と説明した。

 香港国際空港は「アジアのベスト空港」や「世界で最も忙しい貨物輸送空港」に何度も選ばれている。現在は約120社の航空会社が同空港への路線を開設している。世界の220か所の航空拠点と結ばれていることが、香港の経済成長に重要な動力を提供している。

 粤港澳大湾区では「陸海空」の交通ルートの接続がまずます円滑になる。香港国際空港も「複合一貫輸送」のネットワークをさらに改善していく。香港空港管理局の林天福(Fred Lam)行政総裁は「私どもは香港の空港というだけでなく、大湾区の玄関口に位置するという強みを生かして、国としての重要な国際ハブ空港を建設します」「香港は引き続き粤港澳大湾区の各都市との相互接続協力を強化し、大湾区の旅客により多くのより良い移動の選択肢を提供すると同時に、より多くの海外の投資家や観光客の大湾区への呼び込みを促していきます」と説明した。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News