ロシア軍、また捕虜射殺か ウクライナ、戦争犯罪で調査開始
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【2月19日 AFP】ウクライナ当局は18日、ロシア軍がウクライナ兵捕虜を射殺した疑いがあるとし、戦争犯罪に該当するか調査を開始したと明らかにした。
ウクライナ軍は同日、ロシア兵が至近距離からウクライナ兵2人に発砲したとされる様子を上空から捉えた画質の粗い動画を投稿。
動画では、ウクライナ兵とされる2人が塹壕(ざんごう)の中でロシア兵とされる人物に近づいている。2人はその後、立ち止まったように見えるが、相手につかまれ、何度も発砲された。抵抗している様子は見られなかった。
AFPはこの動画の撮影場所・日時を含め信ぴょう性について検証できていない。
ウクライナの検事総長はこの日、動画をめぐり、戦争犯罪が行われた可能性に関して調査を開始したと発表。現場は、東部ドネツク(Donetsk)州ベスリ(Vesele)村付近だとしている。
検事総長はさらに、ウクライナ軍が東部の激戦地アウディーイウカ(Avdiivka)から撤退した際、重傷を負い取り残されていた6人の負傷兵がロシア軍に処刑されたとするウクライナの軍事メディア「ディープステート」の報告についても調査していると述べた。射殺されたのは15日とみられている。
検事総長は「戦争捕虜の殺害はジュネーブ条約の重大違反であり、重大な国際犯罪の一つだ」と非難した。(c)AFP