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【02月19日 KOREA WAVE】韓国でユーチューブチャンネル「ホンソプの日記」に昨年11月25日掲載された「中古取引をして泣いた」というタイトルの映像に再びスポットライトが当たっている。

簡易宿泊所に住み、短期アルバイトで生計を立てている就活生のホンソプ氏は小学校の工事現場で働いている時に靴が破れた。翌朝に就職の面接を控えていたので、大急ぎで中古取引プラットフォームで2万5000ウォン(約2750円)の靴を買うことにした。

取引場所まで自宅から徒歩で1時間半の距離。バスも電車も早くになくなるので、ホンソプ氏は歩いた。タクシー代がもったいないからだ。羽織っていたのも、薄っぺらいウインドブレーカーだった。

合流した売り手は「ここまで歩くなんて」と驚いたが、ホンソプ氏は「節約」と言うのが恥ずかしく「ダイエットを兼ねて運動がてら歩いた」とうそをついた。

すると売り手はホンソプ氏を車で送ると言ってくれた。ホンソプさんは「1、2回は断ったが、実は心の中では既に車に乗っていた」と振り返り「車窓から歩いてきた道を見ると泣きそうになった」と打ち明けた。

お礼のつもりで3万ウォン(約3300円)入金したが、売り手は「乗せたくて乗せたのに、いらぬ気を遣うな」と言って5000ウォン返してくれた。

ホンソプ氏は寒い中を歩いて行ったこと、相手の温かい気持ちが胸に去来し、車を見送りながら泣いた。そして「いい人だった。この靴を履くと良いことだけが起こりそうな気がする」と感想を残した。

ネットユーザーたちは「ジーンとする」「心温まる」「現代社会の詩を読んだ気分」などと感動を表した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News