SNSキャプチャー(c)news1
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【02月19日 KOREA WAVE】中国がオンラインショッピングモールを通して「韓服工程」に乗り出している――韓国・誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授はこのほど、SNSにこんな投稿をし、韓国消費者に注意を求めている。

この「韓服工程」とは――。中国東北部(旧満州)の歴史研究を目的とする中国の国家プロジェクトに「東北工程」というものがあり、1990年代後半に始まった。

その中で中国側は、現在の韓国、北朝鮮、中国東北部の地域に存在したかつての「高句麗」や「渤海」を「中国の地方政権」と位置づけ、韓国側の激しい反発を受けた。

韓国のオンラインコミュニティーでは、韓服についても中国が自国の歴史に含めようとしているという批判を込めて「韓服工程」と呼んでいる。

ソ・ギョンドク氏は「最近、韓国でもホットな中国の有名ショッピングモール『AliExpress』と『Temu』が『韓服工程』を展開している」と指摘する。ソ・ギョンドク氏によると、韓国人の月間利用者数が600万人を超えるというAliExpressは「中国韓服」という項目を作って中国の「漢服」を販売している。

ソ・ギョンドク氏は「数年前から韓服の由来を中国の『漢服』と主張しており、AliExpressもこの中国の主張に同調している」と指摘した。韓国人の月間利用者数が400万人を超えるというテムについても「同じ状況」という。

また、こうしたショッピングモールで「韓服」を検索すれば「漢服」も同時に表示され、外国人に誤解を招く可能性があるといい、「これは韓国の消費者を欺く行為だ」と批判した。

ソ・ギョンドク氏はこの二つのモールに速やかな是正を求め、韓国側の消費者にも「気を引き締めよ」と促している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News