ソウルのある大型総合病院(c)news1
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【02月18日 KOREA WAVE】韓国政府は2025年度以降、大学の医学部の定員を現在より2000人多い5058人に拡大する。2031年から2035年までの5年間で、最大1万人の医師を新たに輩出する計画だ。

医学部の定員が増えると、合格ラインの点数も下落することが予想される。韓国大学教育協議会の大学入試情報ポータル「どこ行くの」で公表された2023学年度医科大学定時結果によると、大学修学能力試験(修能)国語・数学・探求領域合算原点数の合格ライン(70%カット)は300点満点中285.9点だった。

今後、定員が2000人が増えると、4.5点低い281.4点になると予測される。1問当たり2~4点であることをふまえると、1~2問程度多く間違っても地方の医大に進学できることになる。

医学部の定員増が続けば、専門的な仕事と高年俸の魅力から、受験生の医学部への偏りが進むとみられ、理工系人材が医学部に流出するのではという憂慮の声も出ている。上位圏で理工系学科に入学する学生たちが医大進学のために中退し、医学部浪人などに走るケースも予想される。

ユーウェイ教育評価研究所のイ・マンギ所長は「医学部定員の拡大によって、半導体や先端学科などの人気学科や韓国科学技術院(カイスト)などでは、医学部を目指して中途退学する学生が増える可能性が高い」と話した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News