【02月17日 KOREA WAVE】
大田で16日に開かれた「国民とともにする民生討論会」で発言するユン大統領(c)NEWSIS
大田で16日に開かれた「国民とともにする民生討論会」で発言するユン大統領(c)NEWSIS

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は16日、中部・大田(テジョン)で開かれた12回目の「国民とともにする民生討論会」である「大韓民国を革新する科学首都、大田」に出席し、国家研究開発(R&D)に参加する理工系大学院生に研究生活奨学金として、韓国科学技術院(KAIST)基準で博士課程は110万ウォン、修士課程は80万ウォンを支給すると明らかにした。

この日の民生討論会でユン大統領は「理工系学生たちが学費や生活費の心配なしに学業と研究に邁進できるようにする。このために理工系大学院生に『韓国型スティープンド(stipend研究生活奨学金)』を導入する」と明らかにした。

政府は受給者を毎年段階的に増やしていく方針だ。

◇理工系大学院生対象、大統領科学奨学金を今年新設

科学奨学金の支援体系を確立するため、理工系大学院生を対象にした「大統領科学奨学金」を新設し、今年は120人前後を選抜する。また、既存の学部の大統領科学奨学金は今年、計502人前後を選抜する。昨年より157人前後増やすことにした。

また、学部国家優秀奨学金対象者は今年2045人増やし6794人を選抜する。

修士・博士課程の学生や博士研究員の研究支援プログラムも拡大する。修士課程は研究課題数を600個新設。博士課程は328から822に増やす。また、博士研究員は430から676、海外部門のプログラムは支援課題数を154から410に大幅に増やした。

このほか、若手研究者の革新・チャレンジ研究の機会を拡大し、初期研究の定着に向けた実験室構築の支援も強化する。予算と支援課題の数が大幅に増加した。世宗科学フェローシップは、国内外を合わせて今年1299億ウォン、課題数は520個だ。昨年に比べ予算は391億ウォン、課題数は300個増えた。

研究所間の壁を取り壊すための「グローバルトップ戦略研究団支援事業」も新設する。予算規模は1000億ウォン程度だ。また、研究機関の競争力向上のため、研究行政人材の専門性強化教育プログラムを運営していく計画だ。

◇大田第2研究団地造成2027年から本格化

また、ユン大統領は大田に第2研究団地の造成案も提示した。儒城区(ユソンク)に大田ナノ・半導体国家産業団地候補地を設けて研究開発特区に編入し、ここをナノ・半導体産業の中心地にする方針だ。

今年、予備妥当性調査を完了し、産業団地計画樹立や承認手続きなどを経て、2027年に産業団地として指定した後、ここを研究開発特区に編入する計画だ。編入対象規模は530万平方メートル程度だ。

これとともに、広域急行鉄道(x-TX)もユン大統領の任期内に導入する計画だ。大田-世宗(セジョン)-忠北広域鉄道(CTX)が開通すれば、政府大田庁舎から政府世宗庁舎まで15分、五松(オソン)駅から忠清北道庁まで13分で移動できるようになる。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News