写真提供=ハンファ(c)MONEYTODAY
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【02月16日 KOREA WAVE】韓国防衛産業の「ブルーオーシャン」に中東市場が浮上し、防衛各社が市場確保に乗り出している。

ハンファ・エアロスペース、LIGネクスワン、現代ロテムなど主要防衛産業企業はサウジアラビアで4日から5日間開かれた「2024サウジ国際防衛産業展示会(WDS)」に先を争って参加した。

ハンファグループの防衛産業系列会社は「陸・海・空」ソリューションを紹介した。ハンファ・エアロスペースとハンファシステムは、KF21の心臓であるF414エンジンと戦闘機の目であるAESAレーダーなど、戦闘機の主要部品の力量を見せた。

ハンファオーシャンは3600トン級潜水艦のチャン・ボゴIII、無人潜水艇・水上艇などの海洋有・無人体系ソリューションと、ポーランドとオーストラリアへの輸出に成功したK9自走砲とレッドバック装甲車などを披露した。

LIGネクスワンと現代ロテムは初めて共同ブースを設けた。中東市場を効果的に攻略するためだ。LIGネクスワンのADSL搭載された現代ロテムのディフェンスドローン、LIGネクスワンの誘導兵器飛弓が搭載された現代ロテムの多目的無人車両などを展示した。

韓国航空宇宙産業(KAI)はKF21、FA50、LAH、スリオンなど主力機種と多目的輸送機(MC-X)、未来飛行体(AAV)のような未来事業ポートフォリオ、次世代中型や超小型SAR衛星などKスペースのラインナップを展示した。

完成車メーカーの起亜(キア)も合流した。起亜自動車は最大16人が搭乗し、深さ1mの河川を通過できる中型標準車両を公開した。使用目的に応じて多様な形で開発されることができ、顧客オーダーメード型製作が可能だというのが長所だ。小型戦術車両である機甲捜索車と水素燃料電池を動力源とする水素ATVも展示した。

国内企業がサウジ武器展示会に総出動した理由は、中東市場の輸出販路を広げるためだ。中東市場は最近、「K-防衛産業」に「ブルーオーシャン」として浮上した。

中東地域は、イスラエルとパレスチナ武装組織ハマスとの戦争などで安全保障脅威が高まっている中、老朽化した装備に対する交替需要が重なった。さらに、2年前の「天弓-Ⅱ」のアラブ首長国連邦(UAE)への輸出を機に、韓国製兵器が良い選択肢として位置づけられた。

展示会の期間中、輸出の朗報も伝えられた。「天弓-Ⅱ」のサウジアラビア輸出契約が成立した事実が発表されたのだ。UAEに続き2度目の誘導ミサイル中東輸出だ。契約金額は約32億ドルだ。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News