【2月15日 AFP】タイの首都バンコクのチャッチャート・シッティパン(Chadchart Sittipunt)都知事は14日、大気汚染が悪化したため15、16両日について、在宅勤務を要請した。

 世界の大気汚染を監視するウェブサイト「IQエア(IQAir)」によると、人口約1100万人のバンコクは15日午前、世界で最も汚染された都市ランキングの上位10位以内に入った。

 微小粒子状物質(PM2.5)濃度は、世界保健機関(WHO)の定める安全基準の15倍となった。

 チャッチャート知事は、都の公務員は15、16両日は在宅勤務するよう指示。都内のネットワークに含まれる151の企業・団体、政府機関や民間部門にも協力を求めた。これにより、6万人以上が影響を受けるとしている。

 同知事によると、市内50区のうち少なくとも20区で、PM2.5が健康に悪影響がある水準になるとみられる。

 タイの大気汚染は、焼き畑、工場や事業場からの排出、車両の排ガスなどが原因で、年初の数か月に悪化する。

 昨年はバンコクのほか、北部チェンマイ(Chiang Mai)が、世界で最も汚染された都市ランキングに何日もランクインした。(c)AFP