難民受け入れをウクライナ人に限定、ノルウェー第5の都市が非難の的に
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【2月15日 AFP】ノルウェーの首相と野党党首は14日、第5の都市ドランメン(Drammen)が難民の受け入れをウクライナ人に限定すると決定したのを非難した。
ドランメンは首都オスロの西方40キロに位置する人口12万人の都市。保守党、反移民を掲げる右派ポピュリスト、キリスト教民主党、年金生活者を代表する小政党などで構成される同市議会は13日、中道左派政権による警告を無視して、この決定を可決した。
労働党所属のヨーナス・ガール・ストーレ(Jonas Gahr Store)首相は14日、国営テレビNRKに対し、同市議会の決定は「自治体ができることではない」と批判。「基本的な価値観は、逃亡してきた人々が平等に扱われるようにすることだ」と語った。
ドランメンの市長も所属する野党・保守党党首のエルナ・ソルベルグ(Erna Solberg)前首相もストーレ首相に同調。ノルウェー通信(NTB)によると、たとええり好みがよくあることだとしても、「どの自治体も特定の国からの難民しか受け入れないと決定することはできない」と述べた。
さらに、中央党のある議員は同市議会が「組織的に人種差別」を行っていると刑事告発した。(c)AFP