【2月12日 AFP】サッカーアフリカネーションズカップ(Africa Cup of Nations 2023)は11日、コートジボワールのアビジャン(Abidjan)で決勝が行われ、コートジボワールが2-1でナイジェリアに勝利し、3回目の大会制覇を果たした。

 両チームはグループリーグでも顔を合わせており、そのときはナイジェリアが主将のウィリアム・トロースト・エコング(William Troost-Ekong)の決勝PKで1-0の勝利を収めていた。

 この日の決勝でも、そのトロースト・エコングが38分に頭で先制点を決め、同じ結果になるかに思われたが、コートジボワールは62分にフランク・ケシエ(Franck Kessie)のゴールで追いつくと、81分にはシモン・アディングラ(Simon Adingra)のクロスにセバスティアン・ハラー(Sebastien Haller)が合わせて試合をひっくり返し、オレンジの海と化したスタンドを歓喜させた。

 コートジボワールは1992年、2015年に続く3回目の優勝でナイジェリアと並び、エジプト、カメルーン、ガーナに次ぐ歴代4位タイ。一方のナイジェリアは、ガーナに並ぶ4回目の優勝の機会を逃した。

 アフリカ最優秀選手のビクター・オシムヘン(Victor Osimhen)を擁するナイジェリアは、今大会で最も強力なチームに見えたが、この日のコートジボワールは単純にあまりにも「持って」おり、2006年大会のエジプト以来となる開催国優勝を飾っている。

 元代表のディディエ・ドログバ(Didier Drogba)氏は、主将としてその2006年大会決勝に臨み、PK戦の末にエジプトに敗れたが、今回はスタンドから、チームが劇的な勝利を収める瞬間を見届けた。(c)AFP/Andy SCOTT