【2月9日 東方新報】2024年の春節(旧正月、Lunar New Year)に際し、岸田文雄(Fumio Kishida)内閣総理大臣は8日、日本で活躍している華僑・華人をはじめ、春節を祝う全ての人々に対して新年の祝辞を述べた。春節は中華文化圏における最も重要な伝統的祝日であり、家族が集まり、新たな年の始まりを祝う時期である。岸田総理の祝辞は、日中関係における前向きな一歩として、中国でも広く注目を集めている。

 祝辞では、元日に日本で発生した最大震度7の能登半島地震に触れ、被災地の復興支援に全力を挙げて取り組んでいる政府の姿勢を示した。岸田総理は、この地震に対する世界各地からの救援の申し出や義援金への深い感謝を表明し、「試練のときに手を差し伸べてくれる友は真の友です」と述べ、困難な時期における国際社会との連帯の重要性を強調した。

 また、国際情勢が予断を許さない中、日本は辰(たつ)の年にちなんだ不屈の精神と勇気を持って、国際社会と協力し、変化と困難を共に乗り越えていきたいという願いを表した。(c)東方新報/AFPBB News