【2月8日 CGTN Japanese】中国サッカー協会(CFA)は6日、日本人の上村健一氏をU-16男子中国代表チームの監督に招聘すると発表しました。

 上村氏は1974年生まれ、アジアサッカー連盟(AFC)のプロライセンスコーチです。選手として日本代表チームに選出され、1996年のアトランタオリンピックに出場し、現役引退後、日本でコーチを務めました。2016年から、若い選手養成トレーニング分野で多くの日本人コーチが中国に来ており、上村氏もそのうちの一人です。中国で上村氏は武漢市代表チームを率いて第1回学生(青年)運動会(公開組)男子17~18歳組の3位、武漢三鎮05チームを率いて第2回中国青少年サッカーリーグおよび中国サッカー協会全国青年サッカーリーグ(男子U-19組)の3位を獲得したことがあります。

「10~12歳の中国と日本の選手の比較」という問題について、上村氏は「中国の青少年選手の主な強みは、身体が丈夫で、闘志も強く、指示を徹底的に実行できることだ。弱みは、調整の能力が低く、洞察・判断・行動のステップが確立されておらず、サッカーの原理と原則に対する理解がまだ低いレベルにとどまることだ」とみています。

 上村氏はまた、「中国の若い選手を養成するコーチは練習中に選手への干渉が多すぎて、多くの選手は試合の場でコーチからの指示を待つことに慣れ、試合の状況に応じて判断することはなく、ただ待つだけだ」「中国では親、教師、コーチなどは、選手に代わっていろいろなことをやっている。しかし、何事も選手が自ら経験する必要があり、成功しても失敗しても、彼らの成長には極めて重要だ。コーチの重要性は、このような環境を作ることにある」と指摘しています。

 上村氏は2024年の春節(旧暦の正月)後にU-16男子中国代表チームに合流する予定です。中国サッカー協会とドイツのブンデスリーガが協力する「ブンデスリーガで夢を追いかける」プロジェクトによると、2024年2月から3月にかけて、中国のU-16男子サッカーの優秀な若手選手20人がブンデスリーガのクラブに招待され、合同学習・練習することになっています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News