【2月6日 AFP】タイの保健相は6日、大麻の娯楽使用を禁止する法案を来週、閣議に提出する方針を明らかにした。

 タイでは前政権下の2022年6月、大麻は麻薬指定から除外され、所持したり栽培したりすることが認められた。それを受け大麻販売店が首都バンコクを中心に急増。店舗数は数百に及んでおり、規制強化を訴える声が強まっていた。

 タイの保健相チョンラナーン・シーゲーオ(Chonlanan Srikaew)氏はこの日記者団に対し、大麻の娯楽使用禁止法案は来週の閣議に提出されると語った。成立すれば「大麻の使用は健康・医療目的に限定される」と説明した。

 昨年8月に就任したセーター・タウィーシン(Srettha Thavisin)首相もこれまで、大麻の娯楽使用に反対すると繰り返し表明していた。

 タイでは先週末、英ロックバンド、コールドプレイ(Coldplay)のコンサートが開催され、複数の観客が「ずっと大麻のにおいが漂っていた」とSNSに書きこんだ。これを受けて、反大麻世論が新たに強まった。(c)AFP