【2月6日 CNS】中国の辰年の年越し用品消費市場は、これまでの年よりも活気に満ちている。

「龍」は中国民族の代表の一つであり、瑞祥の象徴でもある。辰年は国民にとって特別な意味を持っている。辰年の年越し用品消費市場では、お菓子のギフトセット、お酒・ソフトドリンク、中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド「国潮」製品が急速に成長している。複数の電子商取引(EC)プラットフォームのデータによれば、「年越し用品祭」キャンペーン開始以来、「龍」の干支関連商品が急速に増え、「龍」は今年の消費市場のキーワードになっている。

 新年に新しい服を着ることは、今でも春節(旧正月、Lunar New Year)の儀式感を演出する風習の一部として残っている。辰年の国潮アパレルは、年越し用品消費市場で先駆けて爆売れした。オンライン割引販売を専門とする中国EC大手「唯品会(Vipshop)」のデータによると、1月15日の年越し用品祭の開始以来、辰年アパレルの売り上げが急増した。辰年の新年、辰年の新年のあいさつ回り衣装などをテーマにした国潮アパレルの売り上げは、前週比で120パーセント急増し、辰年をモチーフにしたトレーナーの売り上げは、前週比で3倍以上に伸びた。

 今年の年越し用品祭では、95後(1995年~1999年生まれ)の若い消費者たちが主導的な役割を果たし、龍を核心にした国潮ギフトセットが消費市場で新たな人気を博している。唯品会の年越し用品のギフトセットの全体的な売り上げは、前週比で63パーセント増となった。

 年越し用品の消費傾向を見ると、健康関連商品が消費者の注目を集めている。若者たちは自分自身の健康だけではなく、年越し用品の消費と贈り物の購入も健康維持の観点から考えている。メディアの報道によれば、多くの地域の市民の年越し用品の選択が、健康・養生と国潮製品に向かうようになっている。サプリメントやオリジナルの味・無添加を看板にした飲料などが、年越し用品の売り上げを伸ばす商品となっている。

 中国ブランドも年越し用品祭で急速に成長し、若い消費者たちはファッション性と実用性を兼ね備えた中国産商品をますます好むようになっている。唯品会のデータによると、年越し用品祭の開始以来、中国ブランドの売り上げは全体的に前年比で倍増した。

 今年の年越し用品祭では、品質とコストパフォーマンスの両立が消費のテーマとなり、消費者を引きつける重要な要素にもなっている。値引き幅が大きく、かつ有名ブランド商品の人気が高い。業界関係者は、ECプラットフォームと実店舗のスーパーで年越し用品祭が次々と開催され、春節(2024年2月10-17日)前に新年の消費がピークを迎えると予想している。(c)CNS/JCM/AFPBB News