【2月5日 AFP】ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は5日、自国軍が占領しているウクライナ東部リシチャンスク(Lysychansk)の製パン所をウクライナ軍が攻撃したとして、「極悪非道のテロ」だと非難した。

 攻撃があったのは3日。少なくとも28人が死亡したという。

 ペスコフ氏は「平和的なインフラに攻撃を続け、今回は製パン所を狙うとは、極悪非道のテロ行為だ。犠牲者の数がこのテロ行為のおぞましさを物語っている」と述べた。

 現地のロシア当局によると、ウクライナ軍が攻撃した建物には地元住民に人気のパン店があり、男性18人、女性9人、子ども1人が死亡した。

 またロシア側は、ほぼ完全に破壊された建物の画像を公開。ウクライナ軍が使用したのは、西側諸国から供与された兵器だと主張した。

 ウクライナ側からはこれまでのところ、この攻撃に関する発表はない。

 リシチャンスクは2022年夏、ウクライナ紛争で最も激しい攻防戦の一つを経て、ロシアの占領下に入った。(c)AFP