【2月5日 CGTN Japanese】南京大学が発表した情報によると、同校地球科学・工学学部の沈樹忠教授が率いる研究チームは高精度同位体年代測定法を駆使し、ペルム紀末期に赤道などの低緯度地域で陸上生物が大量に絶滅した時期を新たに測定しました。この研究は、生態系によって環境悪化に対応する速度が異なることを明らかにし、生物の大量絶滅のプロセスをより正確に復元するのに役立ちます。

 沈教授によると、ペルム紀末期に発生した生物の大量絶滅は地質学史上最も深刻な大量絶滅事件であり、それにより海洋種の8割以上、陸生種の約9割が消滅しました。科学界ではこれまで、この大量絶滅は約2億5200万年前に起こったものと考えられていましたが、地域別、生態系別の大量絶滅の進行過程についての、より詳細な研究は不足していました。

 今回、研究チームは十数年にわたる野外サンプリングと高精度同位体年代測定法により、ペルム紀末期の低緯度地域において陸上生物の大量絶滅が発生した具体的な時期を初めて正確に測定しました。研究者はまた、異なる緯度における陸上生物の絶滅と海洋生物の絶滅の時期を比較し、大量絶滅期間における生態系ごとの特徴も示しました。

 最新のサンプリングによる年代測定は、ペルム紀末期における赤道など低緯度地域での陸上生物の大量絶滅は2億5188万年前に始まったことを示しています。低緯度地域における陸上生物の大量絶滅は、海洋生物の大量絶滅が始まった時期より少なくとも約6万年、高緯度地域における陸上生物の大量絶滅が始まった時期よりも少なくとも約43万年遅れていたことが明らかになりました。

 研究者はまた、世界古生物ビッグデータバンクに基づき、大量絶滅前後の異なる緯度帯の生物多様性の変化について分析を行いました。その結果、低緯度地域では生物絶滅の発生が遅かっただけでなく、絶滅率も相対的に低かったことが示され、当時の低緯度地域における陸地生態系がより高い環境ストレス耐性を持っていたことを物語っている可能性があります。

 紹介によりますと、最新の年代測定結果に基づいて、科学者は2億年以上前のこの生命の大惨事の発生過程をより正確に復元することが可能です。ペルム紀末期には、最初に高緯度地域で陸上生物の大量絶滅が始まり、徐々に中緯度、低緯度地域へと進んでいました。一方、海洋生態系の崩壊には独特のパターンがあり、全体としてはより急速に発生したとのことです。

 関連する研究成果は2月1日に発表された米サイエンス誌のサブジャーナル「サイエンス・アドバンシズ(Science Advances)」に掲載されました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News