【2月5日 AFP】カタールで行われているeスポーツのサッカーアジアカップ「eアジアカップ(AFC eAsian Cup 2023)」で、使用されているサッカーゲームで香港のチーム名が中国を含めた正式名称で表示できなかったため、香港チームが大会を棄権するという出来事があった。

【写真5枚】昨年9月に行われたアジア競技大会・eスポーツの様子

 香港は五輪を含めた国際スポーツ大会に中国とは別枠で出場しているが、国際イベントでの位置づけは繊細な話題で、各スポーツ団体は「中国」を含めて正式名称とすることが求められている。

 香港サッカー協会(HKFA)は「eアジアカップで採用されているコナミ(Konami)のeFootball 2024では、われわれのチーム名である『中国香港(Hong Kong, China)』が適切に表示できない」とし、「主催者と何日も協議したが、十分な解決策が見いだせなかった」ため、香港オリンピック委員会の方針と助言に従って棄権を決めたと説明した。

 これにより、香港が行うはずだった試合は規定に従ってすべて対戦相手の3-0勝利扱いとなった。大会は1日から5日間の日程で行われている。

 香港の各スポーツ団体は昨年、正式名称に「中国」を含めなければ資金提供を止めると警告を受けていた。(c)AFP