【2月5日 Xinhua News】中国山東省の濰坊(いほう)市臨朐(りんく)県で、国内外のフォアグラ製品の原料となるフランス・ランド地方原産のガチョウの生産が盛んに行われている。現在の飼育数は約100万羽、年間出荷数は約400万羽、フォアグラの年間生産量は約5千トン、生産額は10億元(1元=約21円)以上に上る。同県はすでに中国の重要なランドガチョウ飼養地、フォアグラ供給地となっている。

 高尚坤(こう・しょうこん)さん(68)も、羽根が灰色の「西洋ガチョウ」を飼育している農家の一人。ランドガチョウの市場価格は比較的安定しており、飼育の付加価値も高い。1羽当たりの純利益は30元前後で、1年に8回出荷でき、飼育による年収は30万元以上になるという。現在飼育している約700羽も、春節(旧正月)前には全て出荷できる見込みとなっている。

 同県は森林や水の資源が豊富で、ランド地方と気候条件が似ている。1980年代には早くもフランスから純血種のランドガチョウのひなが導入された。同県蔣峪鎮共産党委員会書記の馬暁文(ば・ぎょうぶん)氏によると、同鎮のランドガチョウ専用農場は6カ所、専業農家は78世帯に増え、従業員は3千人を超え、飼養者に2億元の収入をもたらしている。(c)Xinhua News/AFPBB News