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【02月03日 KOREA WAVE】韓国サムスン電子、アップル、グーグルなどグローバル情報技術(IT)企業がそれぞれウェアラブルヘルスケア市場に進出している。高齢化、慢性疾患者の増加でウェアラブルヘルスケア市場の急成長が期待される。

ウェアラブルヘルスケア機器を着用すれば、ユーザーは健康状態や行動パターンなどのデータをリアルタイムで確認することができる。

人工知能(AI)の発展とともに健康状態を診断する技術も開発されており、伝染病、がんなどの疾病を早期に発見するのに役立つものと見られる。

韓国科学技術情報院(KISTI)によると、世界のウェアラブルヘルスケア市場の規模は、2021年の162億2300万ドルから年平均13.2%成長し、2026年には301億5300万ドル規模になる見通しだ。なんと40兆ウォンに上る市場だ。

サムスン電子は、ギャラクシーウォッチに睡眠中の血中酸素飽和度を測定し、睡眠時無呼吸を早期に発見する機能を搭載した。睡眠障害の早期発見は、心臓疾患や脳卒中などのリスクを感知し、予防するのに役立つ。

アップルは高性能心電図センサーをアップルウォッチに搭載した。

米国内の主要な病院と連携して医療データ生態系を構築している。このデータを分析すれば、糖尿病、高血圧、心血管疾患のような病気の早期警告信号を感知することができる。

サムスン電子とアップルはウォッチに適用した技術を「指輪」に搭載する予定だ。スマートリングはウォッチやバンドに比べて一日中着用しても負担感が少なく、バイオセンサーによる健康管理機能を一段階引き上げる新たな機器として注目されている。

ウェアラブル機器がスマートフォンのように私たちに必需品として定着すれば、人間の健康寿命延長に役立つ。病気を早期に発見し、適時に介入して治療できるからだ。

何よりウェアラブル機器は感染性疾病の検出に効果的だ。ウェアラブル機器は、新型コロナウイルス感染のような伝染病の初期兆候の一つである体温をモニタリングすることができる。体温の変化を感知して個人と医療専門家に適切な措置を取るよう警告することができる。

がんの早期発見にも役立つ。皮膚の温度をモニタリングするウェアラブル機器は、皮膚がんの初期兆候である皮膚温度の変化を感知することができる。また、血液中の特定バイオマーカーレベルをモニタリングする装置は、他の種類のがんも発見できる。

ビッグデータ、人工知能などデータ分析技術が発展し、多様な個人健康情報分析ソリューションも作られている。ヘルスケア機器が送る信号がどんな意味なのか分析し、治療に役立つという意味だ。

ウェアラブルヘルスケア機器メーカーと病院間の連携も増えている。

KISTIデータ分析本部のイ・スジン戦略チーム先任研究員は「ウェアラブルヘルスケアを作る企業等は生体情報測定信頼度を改善する一方、着用の便宜性や効率性向上のために小型化・低電力化を備えた製品を開発しなければならない」と話した。

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