【2月2日 CGTN Japanese】中国南部広東省のウナギの養殖規模は中国全体の約半分を占めています。現地ではこのほど、ウナギの集中漁獲のシーズンに入り、日本や韓国向けの輸出市場でも販売が最盛期を迎えています。

 広東省台山市のウナギ養殖場では十数人でウナギを捕獲しています。水揚げしたウナギを選別し、重さを量ったあと、トラックに積んだタンクに入れます。これらのウナギの品種はニホンウナギで、間もなく日本に輸出されることになります。

 ウナギ養殖業者の陳沛鋒さんによると、日本の輸入元は4匹で1キロ程度の重さのウナギを最も好み、1匹のウナギの重さは250グラム前後になります。現在、この重さのウナギは価格が前年より20%上昇し、1トン当たり14万5000元(約298万円)です。

 ウナギの買い付けに訪れた貿易業者の甕武振さんによると、輸出市場では毎年7月の土用の丑の日用の需要が大きいほか、今の時期も大量のウナギの集中出荷時期に当たるとのことです。生きたウナギの日本市場への出荷量は前年より25%増え、またかば焼きの在庫量も前年より10%前後増えています。ウナギの買い取り価格は同じく約20%上昇し、1トン11万元(約226万円)前後に上がっています。

 今年は、生きたウナギの日本市場への輸出が伸びたほか、韓国市場への輸出も伸びています。日本と違い、韓国ではより大きなサイズの生きたウナギが好まれています。台山市のある水産貿易企業の責任者、徐利明さんによると、今年の韓国市場は、前年より販売が20%増加し、価格も15%~20%上がっているということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News