【2月1日 Xinhua News】中国送電大手、国家電網傘下の国網福建省電力はこのほど、同省福清市赤厝村-華塘村区間の220キロボルト送電線工事で最後の導線けん引作業が1月26日に完了し、中国で海をまたぐ距離が最も長い架空送電線の全線が貫通したと明らかにした。

 同区間の送電線工事は、福州市の電力ネットワークと東南沿海部のクリーンエネルギー発電拠点を結ぶ工事で、総延長約30キロ、架空線は23・68キロ。新たに設置された鉄塔は79基で、うち30基が海上にあり、海上部分は長さ14キロとなっている。

 同プロジェクトの練玉欽(れん・ぎょくきん)マネジャーは「海上輸送などの難題を解決するために、4万7千平方メートルの桟橋通路を設置した。工事用道路を建設する従来の方法と比べ、海洋生態環境への影響を最大限減らすことができた」と述べた。桟橋の設置には5万6千トン以上の鋼材が使用された。

 工事完成後は、地域の工業用電力の需要拡大に応えることができ、洋上風力発電の送電能力を向上させると同時に、福州市南部と平潭地域の電力ネットワークへの電力供給能力と安定性を向上させるという。(c)Xinhua News/AFPBB News