【2月1日 Xinhua News】ドイツ自動車大手アウディはこのほど、同社にとって中国初の純電気自動車(BEV)生産拠点となる中国第一汽車集団との合弁子会社、奥迪一汽新能源汽車(吉林省長春市)で新型電動SUV(多目的スポーツ車)「Q6 e−tron」の量産試作を開始した。アウディの最先端拠点の一つであり、同社が中国さらには世界で進める電動化戦略で大きな役割を果たす。

 奥迪一汽新能源汽車のヘルムート・ステットナー最高経営責任者(CEO)は、同拠点の年間生産能力は15万台を超え、2024年末からはアウディがポルシェと共同開発した電動車用プラットフォーム「PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)」をベースに、中国向けに設計した「Q6 e−tron」「A6 e−tron」シリーズの3車種を順次生産すると説明。2025年初めには市場に投入すると明らかにした。

 同拠点はプレスと溶接、塗装、組み立ての工程のほか、高圧バッテリーの組み立てラインを持つ。グリーンエネルギーの100%使用、生産廃棄物の100%回収、生産・生活排水の100%循環利用など多くの措置を導入することで、アウディにとって中国初のカーボンニュートラル生産拠点を実現している。(c)Xinhua News/AFPBB News