【2月3日 CGTN Japanese】国境を越えた電子商取引(EC)はグローバル貿易の新たなブームを引き起こし、それによって、より多くの人が「世界中で買う、世界中で売る」を実現しました。初歩的な統計によると、中国の2023年の越境ECの輸出入総額は前年比15.6%増の2兆3800億元(約48兆8505億円)に達しました。

 国内の有名なECプラットフォームはブームに乗って、次々と越境EC業務を展開してきました。上海の空港通関地は中国産商品の越境ECによる輸出を推進する重要なチャンネルとなっています。低価格戦略により、中国のアパレル通販「SHEIN(シーイン)」や、「拼多多(ピンドゥオドゥオ)」、TikTokなどの新興ECプラットフォームが急速に台頭し、国外のEC市場で大きなシェアを占めています。上海浦東空港税関によると、上記ECプラットフォーム3社の2023年の輸出申告量は前年同期比10倍以上に増えて、浦東空港税関の越境EC輸出申告量全体の3割以上を占め、爆発的に増加しています。2023年の上海の空港通関地での越境EC輸出申告量は前年同期の2倍近くまで増えて4億4000万件に達し、過去最高を記録しました。輸出総額は850億元(約1兆7447億円)を超えたということです。

 このほど、山東省臨沂市で生産されたHDPEパイプが青島市易瑞国際EC有限公司を通じて期日どおりに中東地域に発送されました。同社の責任者は「現在、河南省、山西省、陝西省など黄河流域の各都市の企業とサプライチェーン協力を行っており、工業製品の共同海外輸出を積極的に推進している」と述べました。

 また、黄河流域からの主要な輸出チャンネルとして、青島市は近年、越境ECの発展を大いに推進しており、全国に先駆けて黄河流域の九つの省や自治区および新疆ウイグル自治区、雲南省をカバーする「9+2」越境EC産業協力交流メカニズムと黄河流域越境EC連盟を設立しました。青島税関では2023年、前年より約80%多い1億1000万件の越境EC輸出リストを監督管理しました。

 中国東部の浙江省沿海部に位置する寧波市はこれまでに累計53の省クラスの越境EC輸出有名ブランドを育成し、浙江省全体の20%を占めています。寧波市の2023年の越境EC輸出総額は前年比15.4%増の2013億2000万元(約4兆1322億円)に達したとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News