イラク指揮官に詰め寄った記者出入り禁止に、AFC発表
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【1月31日 AFP】アジア・サッカー連盟(AFC)は30日、アジアカップ(2023 AFC Asian Cup)決勝トーナメント1回戦でイラクが敗れた試合後の会見で、同国のヘスス・カサス(Jesus Casas)監督(50)に詰め寄った「攻撃的」な記者たちを出入り禁止にすると発表した。
イラクは29日に行われた試合で、格下のヨルダンを相手に後半アディショナルタイムに2発を許し、2-3でまさかの敗戦を喫した。すると試合後の会見で、イラクの一部記者がスペイン人のカサス監督を指さしたり怒鳴ったりし、目の前まで近づいて警備員に追い出される一幕があった。
これを受け、AFCは「あらゆる種類の粗暴で攻撃的な振る舞いを強く非難し、そうした行動を絶対に許さない姿勢を取る」と発表。「そうした行動を取った個人に対し、カタールでのアジアカップだけでなく、今後のAFC主催大会の取材を禁じることをすぐさま決断した」と続けた。
この試合では、過剰なゴールパフォーマンスを行ったとしてイラクのアイメン・フセイン(Aymen Hussein)を退場にしたアリレザ・ファガニー(Alireza Faghani)主審の判断にも注目が集まっている。
フセインは76分にゴールを決めた際、座り込んで食事を取るまねをするパフォーマンスを披露。これに対して主審がイエローカードを提示し、フセインが2枚目のイエローで退場になると、ヨルダンが終了間際に2ゴールを挙げて準々決勝に進出した。しかし、ヨルダンの選手も同じようなパフォーマンスを得点後に見せており、SNSでは怒ったイラクのファンがファガニー主審を非難している。
AFCはこれに対しても、個人名は出さずに「われわれの審判と選手、オフィシャル、全ステークホルダーを標的とした、あらゆる形態の脅迫と嫌がらせ、個人情報の開示を強く非難する」と話している。(c)AFP