【1月31日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は30日、ヨルダンの米軍基地に対する無人機攻撃で米兵3人が死亡したのを受け、報復する方針を決めたと語った。ただ、軍事紛争が中東全体に拡大することは望んでいないとも述べた。

 28日の駐留米軍への攻撃に対して、ホワイトハウス(White House)は「複数の行動」から成る報復を実行する公算が大きいと警告していた。バイデン氏は、対応は決定したのかとの記者団の問いに対し、「イエス」と返答。その上で「中東における戦争の拡大は必要なく、私も求めていない」と付け加えた。

 攻撃に関しイランは関与を否定しているが、国防総省は、イラクの親イラン民兵組織「神の党旅団(カタイブ・ヒズボラ、Hezbollah Brigades)」が実行した「痕跡」があるとしている。

 このため共和党関係者の間からは、イランへの報復攻撃を求める声も上がっている。同国に関しても質問されたバイデン氏は、「彼ら(イラン)は攻撃を実行した者に武器を提供した。その意味において責任を取ってもらう」と答えた。イランの直接関与について確証を得ているのかとの問いに対しては、「その点については協議するつもりだ」と述べた。(c)AFP/Andrew Caballero-Reynolds with Danny Kemp in Washington