【1月31日 AFP】フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(Kamila Valieva、ロシア)が、ドーピング違反により4年間の資格停止処分とその間の全成績の取り消し処分を科されたことを受け、国際スケート連盟(ISU)は30日、2022年北京冬季五輪のフィギュアスケート団体でロシア五輪委員会(ROC)が金メダルから銅メダルに降格することを発表した。

 ワリエワの処分決定を受け、ISUは「団体戦の順位の見直し」を実行。これにより米国が金メダルに、日本も銀メダルに繰り上げとなった。一方でカナダは4位のままとなり、失意を味わうことになった。

 カナダは他の競技であれば銅メダルが期待できたが、ISUの規定では、団体戦でチーム全体が失格になるのは大会中の薬物検査で陽性反応が出た場合のみ。ワリエワの違反は大会の2か月前だったため当てはまらず、ROCは団体の得点からワリエワの分が差し引かれるだけとなった。

 一方で、アイスダンスでエヴァン・ベイツ(Evan Bates)とペアを組む米国のマディソン・チョーク(Madison Chock)は、2024年パリ五輪でメダル授与式を実施してほしいと話している。

 昨年の世界フィギュア(ISU World Figure Skating Championships)王者で、北京五輪王者となった米国の9人のうちの一人であるチョークは、「みんなずっと、本当のメダル授与式をやってほしいと考えていた。僕らにとって、それは今夏のパリ五輪で、五輪精神に包まれて表彰式を行うことだ」とコメントした。(c)AFP/Coralie FEBVRE