【1月31日 AFP】サッカーアジアカップ(2023 AFC Asian Cup)は30日、カタール・ドーハなどで決勝トーナメント1回戦が行われ、韓国は1-1で迎えたサウジアラビアとのPK戦を4-2で制し、ウズベキスタンとともに8強入りした。

 サウジアラビアは、ハーフタイムに交代で投入されたアブドゥラー・ラディフ(Abdullah Radif)が後半開始33秒にゴールして先制。しかし韓国も何度か追いつく機会を逃していた中、土壇場の後半アディショナルタイム9分に曹圭成(Cho Gue-sung、チョ・ギュソン)がチームを救う同点ゴールを決め、延長戦に持ち込んだ。

 そして迎えたPK戦では、韓国は控えGKだった趙賢祐(Jo Hyeon-woo、チョ・ヒヌ)が2本のキックを止めてチームの英雄になった。

 大会序盤の練習で正守護神の金承奎(Kim Seung-Gyu、キム・スンギュ)が膝を大けがしたため抜てきされている趙は、サミ・アル・ナジェイ(Sami Al-Najei)とアブドルラフマン・ガリーブ(Abdulrahman Ghareeb)のキックをストップ。最後は黄喜チャン(Hwang Hee-chan、ファン・ヒチャン)がPKを決め、64年ぶりのアジア王者に向けてオーストラリアとの準々決勝に勝ち進んだ。

 ウズベキスタンは2-1でタイに勝利し、開催国カタールとの準々決勝に進出した。

 前半にアジズベク・トゥルグンボエフ(Azizbek Turgunboev)の冷静なまた抜きシュートで先制すると、大会に勝ち残っている中では最も国際サッカー連盟(FIFA)ランキングが低いタイも、58分に交代出場のスパチョーク・サラチャート(Supachok Sarachat)のミドルシュートで追いついた。

 それでもウズベキスタンは65分、CSKAモスクワ(CSKA Moscow)でプレーする期待の20歳アボスベク・ファイズラエフ(Abbosbek Fayzullaev)がペナルティーエリア外から勝ち越しゴールを決めた。(c)AFP/Peter STEBBINGS