中国が独自開発した民間機用ターボシャフトエンジン「AES100」、耐空性の要求を達成
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【1月30日 CGTN Japanese】中国航空発動機集団(AECC)は29日、中国が自主開発した民間機用ターボシャフトエンジン「AES100」の完成機凍結耐空性試験が無事完了したと発表しました。同試験の成功は、ターボシャフトエンジンの耐空性技術が重要な進展を遂げたことを意味しています。
AES100エンジンは主に民間ヘリコプターに用いられます。完成機凍結試験は特殊設備を利用して過酷な凍結気象条件をシミュレーションし、エンジンがこの環境下で作動する際の安全性と信頼性を検証します。
試験の際、科学研究者は設備を利用してエンジンの流入気流に霧状の水を噴射し、エンジンの空中飛行で遭遇する可能性のある大気の雲と霧の凍結環境をシミュレーションし、凍結の形成と脱落の過程におけるエンジンの安定的な作動能力を試します。アイシングラインなど数十の試験プロジェクトを通過した後、科学研究者はAES100エンジンが設計目標と耐空性の要求を達成したと判定しました。
AES100エンジンは今後、多くの耐空性試験を完了し、2024年に中国民間航空耐空証明書を取得し、応用段階に入る計画とされています。将来的には、民間用ヘリコプターや無人機など多くの機種の動力需要を満たすことができるとみられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News