【1月31日 Xinhua News】中国北京市の南西約50キロにある「北京原人」発見で知られる周口店遺跡。世界文化遺産にも登録されているこの遺跡の南500メートルに、モダンな建物の周口店遺跡博物館がある。1953年に遺跡内に建てられた旧館の遺跡保護エリア外への移転計画が2006年に始動した。10年5月19日に新館の定礎式が行われ、11年7月に正式に着工。14年5月18日に完成し、一般公開された。延べ床面積は8093平方メートルに及び、7千点以上の文化財を収蔵、うち千点以上を展示している。

 展示は四つに分かれる。第1展示ホールでは周口店遺跡の発見と発掘の歴史を紹介。第2展示ホールでは北京原人(ホモ・エレクトス)期の生産、生活、環境について学べる。第3展示ホールでは、周口店遺跡で初期と後期の現生人類(ホモ・サピエンス)の化石が発見された場所を紹介、3~4万年前の初期現生人類「山頂洞人」の生産や生活をジオラマで再現した。第4展示ホールでは、中国と世界各地で発見されたさまざまな時期の古人類の化石や石器、後期旧石器時代の人類による絵画や彫刻などの美術品を見ることができる。(c)Xinhua News/AFPBB News