【1月30日 CNS】中国のJust So Soul研究院は、若者の社交生活における新たなトレンドを10個のキーワードでまとめた。それらはナルシストロマン主義、SNSなどで自分以外の他者に投影して想像させる表現方法、「糖質ゼロ」の社交、ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)、コストパフォーマンス重視の生活、怠け者系ヘルスケア、ストレス解消の「推し活」、浮足立つような不安への対抗、オフライン社交の体力喪失、多次元の周囲の再構築といったキーワードとなる。

 2023年、「自分を育て直す」という話題がSNSで注目を集めた。この話題の背後には、多くの人々が「人生をリセットしたい」という思いを持つようになっていることが見て取れる。多くの人々がますます自己愛を育み、「ナルシストロマン主義」を強調することが新たなアイデンティティーとなっている。

 ストレス解消や感情の解放について、若者たちは独自の方法を見つけた。それはSNSなどで自分以外の他者に投影して想像させるという表現方法だ。2023年、「吗喽(マロウは猿のこと)」などの話題が頻繁に人気検索ワードにランクインし、若者たちは自分の精神的な代弁者を積極的に探し、時折自己から離れ「SNSなどで自分以外の他者に投影して想像させる」という方法でストレス解消の空間を得ている。

「友人との関係で最も理想的な状態はどのようなものか」という質問に対し、54パーセントが「常に連絡を取り合いつつも、自分だけの空間を持てる状態」と答えた。個人としての独立意識を重視する若い世代は、友情を育む際に、自他境界と自己空間をより重視する。これは、「仲間探し」がもてはやされつつも、「糖質ゼロ」の食品のように負担のない社交が新たなトレンドになる原因でもある。

 社交におけるもう一つ重要なトレンドは「ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)」だ。人工知能(AI)対話、バーチャル付き添い、バーチャルヒューマン等の多くの革新的な製品と機能により、新しいもの好きの若者は、飽きることなく新たな交流スタイルを試し続けている。HCIはますます多くの人々に受け入れられ、社交の範囲を広げている。

 最後に、「多次元の周囲の再構築」は2024年の重要な社交トレンドになる可能性がある。「周囲」は、生活をコントロールする感覚を再び得るための突破口であり、ほっと一息つける空間でもある。過去1年間で、市場に出かけたり、シティーウォーク(City Walk)を楽しんだり、青果市場の魅力を再発見したりするなど、これらの社会現象の背後には、若者たちが「周囲」との関係を再構築しようとする努力が見られる。(c)CNS-北京青年報/JCM/AFPBB News