新世界百貨店江南店=新世界提供(c)news1
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【01月27日 KOREA WAVE】韓国百貨店業界が顧客VIP等級を一斉に引き上げた。VIP顧客が店舗売り上げに占める割合が増え、ロイヤルカスタマー管理の重要性が大きくなったことによるものと分析される。企業各社はVIPの敷居を高めて人員を減らすが、従来とは異なるレベルの高いサービスで顧客満足度を最大化するという趣旨だ。

新世界(シンセゲ)百貨店は2025年、VIP等級を上方修正する。昨年の場合、店舗バレーパーキングサービスとラウンジ利用基準が店舗ごとに違ったが、2025年からは店舗に関係なく適用される。

まず、年間購入金額が400万ウォン(1ウォン=約0.1円)以上だった「レッド」等級の基準を500万ウォン以上に変更する。「ブラック」等級の場合、800万ウォン以上の購入顧客と1500万ウォン以上購入顧客に分けて特典を付与したが、1000万ウォンに統合し無料駐車場の特典を全支店で1店舗に減らす。

「ゴールド」等級の基準は2000万ウォン以上から3000万ウォン以上に、「プラチナ」は4000万ウォンから5000万ウォンにそれぞれ1000万ウォンずつ上がる。「ダイヤモンド」等級は既存6000万ウォン以上と1億ウォン以上の購買顧客に分かれたが、7000万ウォン以上に統合する。

加えて、1億2000万ウォン以上を購入した顧客のための新たな等級を新設する。等級名は未定だ。この等級の顧客は、全支店のバレーパーキングと無料駐車2台の特典を受けることができる。

新世界百貨店は、それぞれの等級に合うラウンジも新設する予定だ。トリニティまたはダイヤモンド等級の顧客と同じラウンジを使用する可能性も考えられている。

現代(ヒョンデ)百貨店は従来の「ジャスミン・ブラック」より高い最上位VIP等級「プレステージ」を新設する。ジャスミン・ブラックの顧客のうち、購入価格や来店日数など、独自の選定基準で少数の人員を選定し、プレステージ等級を付与する予定だ。これらの顧客にはカスタマイズされたサービスと追加積立特典などが提供される。

さらに、ジャスミンブラックの等級基準を1億2000万ウォン以上から1億5000万ウォン以上に上方修正した。ジャスミン・ブルーは8000万ウォンから1億ウォン、ジャスミンは5500万ウォンから6500万ウォンにそれぞれ引き上げた。

ロッテ百貨店は昨年、すでにVIP選定基準を見直した。「アベニュエルパープル」等級基準を4000万ウォン以上から5000万ウォン以上に、「アベニュエルオレンジ」等級基準を1800万ウォン以上から2000万ウォン以上に引き上げた。

本店と蚕室(チャムシル)店、釜山(プサン)本店、仁川(インチョン)店の場合、アベニュエルオレンジ等級基準は2000万ウォンから2500万ウォンに上方修正された。「アベニュエルグリーン」の場合、基準は同じだが恩恵が大幅に減った。バレーパーキングサービスとラウンジ利用、アベニューエル専用駐車場の特典が全て廃止された。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News