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【01月26日 KOREA WAVE】韓国・中央大学芸術大学院のキム・チャンヒョン招聘教授は韓流に対する現状認識から語った。

「2002年のワールドカップ開幕式で当時世界的な芸術家だったビデオアーティスト、ナム・ジュン・パイク氏を中心に、それまで普及していなかった双方向映像通話技術(IMT-2000)による公演を披露し、韓国の国家ブランドが海外に知られ始めた。それまでは静かな朝の国のようなイメージにとどまっていた韓国に新たな技術とこれを土台にした躍動性が加わった」

「このような国家ブランドは、『冬のソナタ』や『宮廷女官チャングムの誓い』のような海外市場で成功したドラマの波及力とあいまって、韓流を活性化させた。今が2024年だから韓流が海外に流れ始めて20年ほど経った。このような文化の流れは約20年周期で全盛期を迎え衰退期に入る」

「アニメーションやドラマなど、コンテンツに伝統的に強みを持つ日本が、再びコンテンツ市場で積極的に乗り出そうとしている。周期的にも環境的にも韓流が危機を迎えかねない」

「韓流の全盛期を延長させ、後退期に入るのを遅らせるためには、現状を正確に認識する必要がある。韓流は飽和状態だ。食べ物も食べ続けると飽きるものであり、このような時には何かアップグレードをしてこそ人々が探し続けるものだ。民間がしようとすることを積極的に支援できる組織をきちんと作らなければならない。政府がすべきことは、前面に立って韓流を導くのではなく、民間と企業がしようとすることを後押ししなければならない」

(つづく)

(c)KOREA WAVE/AFPBB News