【1月25日 AFP】ウクライナ保安局(SBU)は25日、国境を接するロシア西部ベルゴロド(Belgorod)州でロシア軍の輸送機イリューシン76(IL76)が墜落したことについて、刑事捜査に着手したと発表した。

 ロシア側は、同機には捕虜のウクライナ兵65人が搭乗しており、全員が死亡したと主張。ウクライナが同機を撃墜したと非難している。

 ウクライナ政府はこれまでのところ、自軍兵が死亡したかどうかには言及していない。また、ウクライナによる撃墜とのロシア側の主張について、否定も肯定もしていない。

 SBUは「ベルゴロド州におけるロシア空軍機IL76の墜落について刑事捜査を開始した。墜落の全容解明を目指し、現在さまざまな手段を講じている」と明らかにした。

 ウクライナ政府は、24日に国境地帯で捕虜交換が予定されていたことは認めたものの、捕虜が航空機で移送されることは、ロシア側から事前に通知を受けていなかったとしている。

 SBUは「戦争の法規慣例への違反」を視野に、今回の刑事捜査を進めるとしている。(c)AFP