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【01月25日 KOREA WAVE】韓国で画期的な乳がん新薬の健康保険適用を求める声が強い。韓国乳がん患者総連合会(韓乳総会)は「エンハーツ」の保険適用を促す全国民署名運動を始めた。

1カ月で約2億ウォン(1ウォン=約0.1円)の費用がかかる三重陰性乳がん治療剤「トロデルヴィ」の保険適用要求請願は5万人の賛同を得て国会に提出された。

韓乳総会は16日、「エンハーツの保険適用を促す全国民署名運動を始める」と明らかにした。エンハーツはアストラゼネカ・第一三共が開発した乳がんの画期的な新薬。だが注射1回当たりの費用は約650万ウォン程度だという。

現在、健康保険審査評価院(審評院)が「エンハーツ」の保険適用適正性を評価している。審評院の関係者は「エンハーツの薬価部分または全体的な健康保険財政状況を考慮する」と明らかにした。事実上、製薬会社が薬の価格をもう少し下げろという意味だ。エンハーツの保険適応適正性審査案件は来月初めに薬剤保険適用評価委員会に再び上程される。

また、別の乳がん治療剤のトロデルヴィも健康保険適用の問題が起こった。先月20日、国会国民同意請願掲示板にトロデルヴィの健康保険適用を促す請願が掲載された。この請願は公開初期にはあまり注目されなかった。しかし、その後、地域のママカフェ、SNS、乳がん患者コミュニティに共有され関心を集め、請願同意数が爆発的に増えた。

乳がん患者のうち15~20%が三重陰性乳がんだ。がんが転移すれば、5年生存率は12%に過ぎない。トロデルヴィは昨年10月、三重陰性乳がん治療剤として韓国で許可された。直ちに、がん疾患審議委員会で保険適用基準が設定され、適用のための第一歩を踏み出した。

韓国政府としては、健康保険の財政を心配せざるを得ない。高価な乳がん治療剤で相次いで保険適応問題が生じたため、慎重に検討せざるを得ない。

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