ソウル市内のあるコンビニ(c)NEWSIS
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【01月25日 KOREA WAVE】韓国のクラフトビール業界が低迷している。若い消費者たちがウイスキーやハイボールなどを好むようになったためだ。

売り上げ1位の済州(チェジュ)ビールは2021年のコスダック上場以降、赤字から抜け出せずにいる。昨年第3四半期の累積赤字が94億ウォン(1ウォン=約0.11円)に達し、年間営業損失は100億ウォンを超えると見られる。これを受けて人員を整理し、123人いた社員を79人に減らした。

業界2位のセブンブロイビールも業績が悪化。大韓製粉との商標権紛争で代表製品コムピョ小麦ビールの生産中断を余儀なくされた影響が大きい。昨年第3四半期の累積売り上げは109億ウォンで、前年同期(274億ウォン)に比べて60%急減した。

現在クラフトビールの醸造許可を受けているのは韓国国内で160社あまり。大手が不振にあえいでいる状況下、競争力のより低い中小の醸造所は廃業の危機にひんしているとの指摘もある。

業界関係者は「事業を中断する業者が増えている。地方自治体の支援金で小さな醸造所が乱立したので、市場が沈滞すれば業者が不良化し、製品の品質が低下する恐れがある」と話している。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News