【1月24日 AFP】米コロラド州の牧師夫婦が先週、無価値の暗号資産(仮想通貨)への投資を信徒に持ち掛け、130万ドル(約1億9000万円)をだまし取ったとして、民事訴訟を起こされた。金は自宅の改築費用などに充てたとされる。牧師は神のお告げに従っただけだと主張している。

 オンラインで教会を運営しているイーライ・レガラド被告と妻のケイトリン被告は、「INDXコイン」に投資すれば、もうかるという神のお告げがあったと信徒に吹き込んで投資を持ち掛けた。

 コロラド州司法長官事務所の訴状によると、300人が320万ドル(約4億7000万円)をつぎ込んでいた。

 レガラド被告は、INDXコインの投資家向けフォーラムに投稿した動画で、「130万ドルを着服したと訴えられているが、その内容に間違いないと、はっきり言っておきたい」と語っている。

 さらに、「130万ドルのうち50万ドル(約7400万円)は税金として納め、数十万ドルは神に言われた通り、自宅の改装に充てた」としている。

 訴状によると、金はレンジローバー(Range Rover)、宝石、ハンドバッグ、スノーモービル旅行などの費用にも充てていた。

 レガラド被告は、神とのホットラインに問題があったかもしれないと認め、「私が神の言葉を聞き間違えたのか、あるいは、神はまだこのプロジェクトの途中なのか」と語った。

「私たちは、金融部門で奇跡を起こしてくださるよう神に祈っている。神はINDXコインに奇跡を起こそうとしておられる」と主張している。(c)AFP