果川への移転を準備中のメガゾーンクラウド(c)KOREA WAVE
果川への移転を準備中のメガゾーンクラウド(c)KOREA WAVE

【01月24日 KOREA WAVE】韓国の主要ソフトウエア企業が、大挙してソウル近郊の京畿道果川市に集まっている。昨年から進出が本格化し、数年内にソウル郊外にある第2の板橋地区になるものと業界の注目を集めている。業界関係者によると、100社以上のソフトウエア企業が進出したり、進出の準備をしたりしているという。

現在、果川知識情報タウンにはネットマーブルの研究開発センターをはじめ、パールアビスなどゲーム専門企業、コーロングローバルなどが入居している。

クラウド管理サービス専門企業のメガゾーンクラウドも第1四半期に果川知識情報タウン内にメガゾーン産学研センターを完成させ、年内に移転する予定だ。

ITサービス専門企業のアイティセンも果川知識情報タウンに5月中に移転する予定。また、カオンアイとトマトシステムなども果川への移転を計画している。

果川はソフトウエア企業の他にもJW中外製薬と安国薬品、広東製薬など製薬企業の進出も増えており、板橋よりさらに速い成長が期待されている。

移転する企業は主に新事業を展開したり、複数の系列会社を保有したりしているのが特徴だ。彼らが果川に集まる理由は、デジタル転換(DX)の加速化とともに事業を拡大する過程で必要な人材を十分に収容できる空間を板橋地域で見つけるには相当な費用がかかるためだとみられている。

メガゾーンクラウドやアイティセンも果川でグループ会社の人員を一度に収容する施設に移転を準備中だ。各企業はグループ会社間の相乗効果を拡大させ、売り上げと営業利益を成長させたい考えだ。

さらに、果川知識情報タウンは税金減免の特典を提供しており、さらなる成長に好影響を与えると期待されている。板橋も税制優遇の影響で企業進出が爆発的に増加した経緯がある。

あるITサービス企業の役員は「果川への移転を基点に全社的な成長を図る企業が次第に増えている。まだ初期段階であるためにインフラや交通面で物足りない点もあるが、企業が増えるほど急速に改善されると期待している」と話している。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News