【1月22日 AFP】ロシアの首都モスクワ中心部の赤の広場(Red Square)で21日、ウラジーミル・レーニン(Vladimir Lenin)の没後100年に合わせてロシア共産党の支持者ら数十人が集まった。ロシア革命を率いて社会主義国家を樹立したレーニンに敬意を表す数少ない式典の一つとなった。

 式典では、ロシア共産党のゲンナジー・ジュガーノフ(Gennady Zyuganov)委員長が献花をした。

 大半の市民はレーニンの没後100年に特に関心を示していない。いまもレーニンを崇拝しているのは、社会主義をたたえる一部のみとなっている。

 レーニンの遺体が安置されるレーニン廟(びょう)に献花したユリアさん(47)は「レーニンの思想は、多くの革命家や人々の未来と正義のために立ち上がった戦士たちを導いた」とAFPに語った。

 別の女性(78)は「わが国は植民地となりつつある。レーニン主義により、私たちは戦いの準備を整えることができる」と語った。

 1924年1月21日に死去すると、レーニンの遺体はすぐに保存処理が施された。レーニン廟には当時、レーニンをたたえる人が列を成したが、現在は観光スポットとなっている。(c)AFP