【1月21日 AFP】イタリア北東部ビチェンツァ(Vicenza)で20日、宝飾品の国際見本市へのイスラエルからの出展に抗議するデモが暴徒化し、機動隊と衝突する事態となった。

 19日に開幕した国際見本市「ビチェンツァオーロ(Vicenzaoro)」には、約40か国から作家1300人以上が出展。23日まで開かれる予定となっている。

 デモには数百人が参加。「パレスチナに自由を」「ガザへの爆撃をやめろ」など、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ(Gaza Strip)攻撃を非難する横断幕が見られた。

 デモの参加者が発煙筒を投げたり、花火を発射したりして暴徒化すると、警官隊はデモ隊に向けて放水して鎮圧に臨んだ。

 見本市の広報担当者はAFPに対し、衝突が起きたのは会場から数キロ離れた場所だったため影響はなかったと説明。見本市にイスラエル人作家が出品しているかについては明言を避けた。

 ビチェンツァのジャコモ・ポッサマイ市長は、デモ参加者による暴力行為について「(パレスチナ支援の)大義を損なうものだ。暴力を通じて平和と停戦を求めるのは矛盾している」と語り、正当化できないとの見方を示した。(c)AFP