【1月20日 AFP】ウクライナは19日、西側諸国に対し、制裁の抜け穴をふさぎ、ロシアの兵器生産能力の抑制に「真剣に取り組む」よう要請した。

 西側諸国はロシアの兵器産業の大部分に制裁を科し、ウクライナ侵攻に利用され得るとして軍用品や部品の対ロシア輸出を禁止している。しかし、ウクライナは、ロシアは依然として西側製の重要部品を入手していると主張している。

 ドミトロ・クレバ(Dmytro Kuleba)外相はSNSへの投稿で、「西側諸国は、ロシアの兵器生産能力を抑制することに真剣に取り組まなければならない」「ウクライナで破壊されたロシアの兵器から見つかった外国製重要部品の最大95%が西側製だというデータもある」と述べた。

 さらに、兵器に転用できる部品を含む民生品や「二重用途品」を民間企業が輸出しているとも指摘。

「不正スキームや制裁回避の抜け穴すべてを徹底的に追及してふさげば、ウクライナ支援も、失われる命もより少なく済む」と述べた。

 証拠を示すことはなかったが、ウクライナは領内に落下したロシアのミサイルや無人機を分解し、部品を分析している。(c)AFP