【1月23日 Xinhua News】中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)は18日、インドネシアのジャカルタで新車発表会を開き、コンパクトカー「海豚(ドルフィン)」、セダン「海豹(シール)」、コンパクトSUV(スポーツタイプ多目的車)「ATTO 3(アットスリー)」の3車種をリリースし、同国の新エネルギー乗用車市場に本格的に進出した。

 アジア太平洋地域自動車販売事業部の劉学亮(りゅう・がくりょう)総経理があいさつで、「私たちは新年早々、インドネシアの消費者に革新的な新エネ乗用車を提供できることを非常に喜ばしく思っている。近い将来、インドネシアで新エネ車が普及すると信じている」と語った。

 インドネシアのルフット・パンジャイタン調整相(海事・投資)、アイルランガ・ハルタルト調整相(経済)はそれぞれ、発表会にビデオメッセージを寄せた。

 ルフット氏は、BYDのインドネシア市場への投資方針に謝意を表し、同国のエネルギー構造転換、経済成長、気候変動対策に資するとした。「BYDの新エネ車の進出は、ジャカルタのような大都市をいっそうクリーンにし、住民をより健康にするほか、インドネシアのエコシステムの強化とEV産業の発展もけん引する」と称賛した。

 アイルランガ氏は、BYDの新エネ車の進出がインドネシア消費者の新エネ車購入の選択肢を増やすとし、インドネシア政府はBYDの現地化レベル引き上げと競争力の向上を引き続き奨励すると述べた。

 劉氏によると、BYDの23年の新エネ車販売台数は300万台を超えた。同社は23年末、世界で初めて新エネ車累計販売台数が600万台を超えた自動車メーカーとなった。(c)Xinhua News/AFPBB News