【1月19日 東方新報】国家統計局が17日に発表したデータによると、中国は2023年に新型コロナウイルス感染症対策を最適化した後、景気が急回復し、小売の売上高は過去最高を記録した。

 昨年の小売売上高は前年比7.2パーセント増の47兆1500億元(約969兆6822億円)だった。小売売上高は41兆8600億元(約860兆8885億円)で、前年比5.8パーセント増だった。

 2023年のサービス小売売上高は2022年比で20パーセント増加し、一人当たりのサービス消費支出は年ベースで14.4パーセント増加した。

 消費市場は以前、パンデミックの影響を大きく受け、多くの接触型サービスが制限された。国家統計局の康義(Kang Yi)局長は「経済が本格的に正常化したことで、消費は良い回復傾向を示し、2023年の景気回復をけん引する重要な力となった」 と述べた。

「2024年の消費の伸びについては引き続き楽観的だ。景気の持続的な回復と雇用の全般的な改善により、家計所得は安定的な成長を維持し、それが消費の伸びを支えると予想される」と述べた。

 昨年、2023年の国内総生産(GDP)成長率に対する最終消費支出(消費)の寄与率が82.5パーセントに達し、2022年比で43.1ポイント上昇した。また、サービス部門の付加価値はGDPの54.6パーセントを占め、前年より1.2ポイント増加した。

 2023年、都市部の小売売上高は40兆7500億元(約838兆604億円)で前年比7.1パーセント増、農村部の小売売上高は6兆4000億元(約131兆6217億円)で前年比8パーセント増となった。

 衣料品、履物、穀物、食用油などの日用品の売上は堅調に伸びた。宝飾品、スポーツ用品、娯楽用品、通信機器の販売も堅調に伸びている。

 2023年の中国のオンライン小売総売上高は15兆4300億元(約317兆3318億円)に達し、2022年比で11パーセント増加した。このうち、現物のオンライン小売売上高は13兆200億元(約267兆7680億円)で、小売売上高全体の27.6パーセントを占め、前年比8.4パーセント増だった。(c)東方新報/AFPBB News