■輸送コスト

 持続可能なエネルギーインフラが専門のアリゾナ州立大学(Arizona State University)のメン・タオ(Meng Tao)教授は、太陽光パネルの効率的なリサイクル制度の整備が急務だと指摘した。

 米国も、国連(UN)気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)での「化石燃料からの脱却」に合意しており、太陽光パネルの設置は20年後にピークを迎えるとみられる。

 タオ氏は「ピーク後は、毎年の設置数と廃棄数はほぼ同じになる」との見方をAFPに示した。一方、今後10~20年間は廃棄よりも設置される数の方が多い状態が続くという。

 タオ氏によると、太陽光パネルのリサイクルは、回収できる資源の価値が比較的低いことに加え、輸送費の高さもネックになっている。

 太陽光パネルは遠隔地の民家などでも広く使われているが、古いパネルをリサイクルセンターまで運ぶだけでも多額の費用が掛かる。

 一部の国や地域と異なり、米国では太陽光パネルの撤去・リサイクルの費用は利用者が負担する。このため、一般家庭では古いパネルをごみとして出す方が安くつく。

 タオ氏は、パネルのリサイクルにまでかかる総コストを軽減する「法的支援が必要」だと指摘した。(c)AFP/Paula RAMON