【1月17日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2024)は16日、男子シングルス1回戦が行われ、英国のジャック・ドレイパー(Jack Draper)が試合直後に嘔吐(おうと)しながらも、6-4、3-6、4-6、6-0、6-2でマルコス・ギロン(Marcos Giron、米国)に勝利した。

 一日の中で最も気温の高い時間帯に試合を行ったドレイパーは、酷暑の中で3時間20分の死闘を制すると、ギロンに急いで握手をするよう促した後、コート脇のごみ入れへ急いで嘔吐した。

 ドレイパーは体調不良の原因について、プレッシャーのかかる状況で緊張とストレスが高まっていたためだと説明し、「息も苦しくなり始めて、酸素を取り込めない感じだった」と明かすと、万全ではない中で相手だけでなく自分との闘いでもあったと話し、「誰かに相談して、ああいう状況で落ち着く方法を見つけないとならない。また起こるはずだからだ」とコメントした。

 試合中には胸が締めつけられるような感覚を抱いたため、メディカルタイムアウトを取って血圧を測らなくてはならず、また腹部のけいれんにも苦しめられた。

 似たような経験は以前にもあったといい、「1回戦はいつも少し息が上がりやすい。もちろん緊張のせいだろう」としつつ、「改善はしている。以前よりもつらさに慣れて対応できるようになっている」と話した。

 2回戦では第14シードのトミー・ポール(Tommy Paul、米国)と対戦する。(c)AFP